片蔭に蚯蚓枯れたり朝の道
挿し木してようやく芽が出し柿若葉
甲斐駒と背を競ひけり雲の峰
名も知らぬ山の向こうに富士の嶺
沢音の消えて鶯鳴きにけり
行く春やまだ残りたる炭火かな
春更けて鳥の姿も艶深し
お地蔵の鼻に触れたり八重桜
汗拭いて付いて来るなり武甲山
山里の空より広し芝桜
山里の空と見まがう芝桜
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