うまくいくか?トヨタ方式の導入
-トヨタ方式で業務改善(岩手県)-
岩手県は、業務の効率化を進めるための手法として「トヨタ生産方式」を導入する。徹底的に無駄を省くトヨタ流の「カイゼン」(改善)を浸透させることで、経費削減と業務品質の向上を目指す。トヨタ方式は郵政公社が導入しているが、都道府県では初めて。(中略)導入に当たり、現地研修などを行った「カイゼンチーム」をつくり、トヨタ方式がなじむよう調整や相談を行う。(以下略)
(2004年6月22日/官庁速報)
この手の記事を読むとデジャビュにとらわれてしまうのは私だけであろうか。
最近、勝ち組であるトヨタの業務改善手法「トヨタ方式」への評価は高く、あちらこちらで導入の動きが盛んである。都道府県では初めてかも知れないが、市町村レベルではこの話は聞いたような気がする。
まあ、どこか他の組織の優れたやり方を学ぶことは悪くないし、「トヨタ方式」それ自体は実績のあるものなので、目標とすることは良いことではある。
しかし、不断のカイゼンを要求される「トヨタ方式」は、それを推進する人たちの大いなる向上心に依っている。この向上心の基には職員の側に何らかのメリットがあるはずだと思うが、それは何か?
新興宗教でもなければ、何の見返りもなしに職員をカイゼンにかき立てることはできない。
トヨタは純然たる民間企業であるから、カイゼンの結果がストレートに社員に還元できる仕組みがあると推察するが、地方自治体では果たして可能なのだろうか?
なんかセコい話と思われるかも知れないが、そこら辺の役人心理をうまくコントロールしないと、旗振り役ばかり一生懸命で、実行部隊がちっとも動かないことになってしまう。
かの三河武士たちは、家康への忠誠心だけで勇敢に戦ったわけではなかろう。


案の定、失敗しました。
岩手県の累積債務は倍増してしまいました。
県の業務も混乱してあちこち停滞しています。
そもそも人がいません。
人手不足で県民殺してます。
あとあと明らかになったのですが、岩手県の「トヨタ方式」はトヨタ自動車のそれではなく、採用された民間コンサルタント業者が勝手にそう言ってるだけのものでした。
なお、この業者との契約は数千万円規模なのに随意契約で、不正の臭いがプンプンします。
結局、新自由主義の流行に乗った自治体が、民間に騙されて高い金を払い、後には滅茶苦茶にされた県財政が残ったと言うわけです。
昨年知事になった達増さんは、就任したその日にこの「トヨタ方式」を凍結してしまいました。
当たり前だよ・・・とほほ。
投稿: 岩手県民 | 2008.02.16 11:54