ひとり一改革運動
-身近な改革事例集を作成(静岡県)-
行政改革の一環として職員一人ひとりが改革を実践する「ひとり一改革運動」に取り組んでいる静岡県は、「身近な改革事例集」をまとめた。各部署で採用された34の改革例を紹介している。
事例集はA4判、8ページで、具体例として▽先進事例を訪問調査する際、不要な場合は訪問依頼文書の送付をやめ事務負担がなくなった(中略)―などの取り組みを紹介している。
ひとり一改革運動は1998年度から実施。提案件数は、初年度の5353件から2005年度には1万2392件へと増えた。提案によって05年度は約37億円の事務経費削減効果があった。事務処理時間面でも、職員を69人採用するのと同じ約13万5000時間の節約効果が出たという。事例集は県のホームページにも掲載されている。
(2007年2月9日/官庁速報)
行政改革というと、すぐに組織改編や人員整理、予算削減などに走りがちである。もちろんそれも大事なことではあるが、人や予算が減った分住民サービスが低下したのでは改革ではなく、単なる事業縮小である。
役所の場合、個々のサービスと対価(税金)は直結していないのでそれでも通用してしまうが、民間企業の場合なら、例えば「安かろう悪かろう」といった製品などだれも買ってくれないわけで、即倒産である。
だから、トヨタなどは「ムダ取り」に非常に熱心であり、いかに効率よく仕事を進めるかということにしのぎを削っている。
つまり、経費削減と効率化は車の両輪なのだが、役所は業務の効率化にはどうも関心が低いように思える。すぐに「予算がないからできません」といって済ませてしまうのである。
そう言う意味において、静岡県の「ひとり一改革運動」はなかなか良い試みだと思う。ホームページで事例集を見ると、テープを使ったファイルの整理法など、ちょっとした工夫も取り上げられていてなかなか実用的である。「改善とは手抜きである」とちょっとドキッとさせる表現もあるが、要は「不要なところから手を抜き、大切なところに投入する」とあり、まさにその通りだなと思う。
こういう身近な改善運動が積み重なると、それだけでも大きな効果があるし、その改善精神がサービス向上も伴う本当の改革を生み出していくことにもなるだろう。
静岡県行政改革室「ひとり一改革運動」→ http://www.pref.shizuoka.jp/soumu/sm-17/4-2.htm


最近のコメント